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あ。わ。の月 プロジェクト 島根編

『 神楽の舞と星巡り - シャーマニズムのお話 - 」

冬、星々が美しく天に輝く頃、日本の各地では神楽が行われています。
そのほとんどがメディアに取り上げられることもなく、人知れず地元
の人たちだけで神サマに歌と舞を奉納しています。古事記では、岩戸
に隠れた天照大神を呼び起こすためにアメノウズメが踊ったように、
神への祈りを捧げるには、古来より人々は歌い踊ってきました。ほと
んどの神楽は舞の演目がいくつもあって、夜を徹して行われます。

もちろん、それには理由があります。神様が現れるのは古来より夜の
時間と決まっているからです。僕の日本のシャーマニズムに深く魅か
れるようになったのは、島根の神楽を見に行ったことがきっかけでし
た。数年に一度だけ行われるというその神楽の舞殿には、神前にワラ
縄で作った巨大な蛇がトグロを巻いた状態で飾られていました。実は
それがお正月に飾る鏡餅の原初の姿で、僕がずっと探していたものでした。しかも、最
後にはトグロの縄をほどき綱にして舞殿狭しと駆け巡るという不思議
な神楽なのです。蛇や龍は古代アジアのシャーマニズムにとってとても
大切な存在です。島根という土地は、日本神話の土地であるとともに、そ
れと混在しながらも潜むようにいにしえの時代からの信仰が残されて
いる土地だと思います。たとえば、島根には古事記の中の「八岐大蛇」の
お話と「龍蛇様」の信仰が共に残されています。この土地のもっと深くに
何か大切なことが潜んでいるように思えてならないのです。
また、宮崎には星の神様に祈りを捧げる夜神楽が伝承されています。実
はまたこれがアジアだけではなく世界のシャーマニズムにとってすご
く重要な祈りの形態でもあります。星のひとつひとつに神がいるという
物語なのです。日本各地で観て来たいくつもの「点」が、少しずつ隙間を
埋めてひとつの「気づき」となるような予感がしています。
地界の蛇、そして天界の星。久しぶりの島根では、一風変わった星の神様
やお話をさせていただきます。

【日 時】 2015 年 5 月 10 日(日)
      OPEN 18:30 START 19:00
【場 所】 DOOR Bookstore
      〒690-0015 島根県松江市上乃木1丁目22-22
【入場料】 1500円(one drink 付き)
【お申込】 予約はDOORまでお願いいたします。
      TEL / 0852-26-7846


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